【活動報告】11月22日の整理作業は中止になりました

資料整理活動再開!という矢先に11月に入って全国の感染者数の急増に伴い運営元の日本CI協会より、イベント人数を3名までと指示があり、今回残念ながらボランティアによる整理活動の再開を中止しました。
参加を予定していた方々、大変申し訳ありませんでした。
結局22日は、資料室のご意見番、斉藤武次さんと安藤耀顔さんを招き、桜沢如一の略年譜の修正作業を行いました。
今回、「月刊マクロビオティック」の2021年新年号より、「写真と資料で振り返る桜沢如一の思想と生涯」の連載決定に先立ち、高祖英二氏が1976年に制作し、すでに45年経過している略年譜を両氏の最新の研究をもとにアップデートしようという試みです。
最終的にはボランティアの方々も含め、改訂版略年譜と写真や書籍データをリンクした桜沢研究最新データベースの構築を目指すプロジェクトにしていきたいと思います。
12月は、今のところ多人数での整理活動の再開は未定ですので、引き続き両氏に協力してもらいながらの略年譜修正作業となりそうです。
また、ご報告させていただきます。

(写真は、安藤さん所有の桜沢の「大和言葉のよみがえり運動」の貴重な資料群です)

 

■11/22日 桜沢如一資料室活動議事録

1.月刊マクロオティック新連載

  • 2021年1月(1000号)から月刊マクロビオティックで高桑の新連載「写真と資料で振り返る桜沢如一の思想と生涯」が始まる。これは10月18日(日)に桜沢先生の生誕を記念した桜沢資料室のイベントで、高桑がZoomで講演した「写真で振り返る桜沢如一の思想と生涯」を契機として、編集担当者が提案した新連載である。
  • 高桑の執筆にあたり、斉藤と安藤が、事実関係の確認、校正などのサポートをと担当することになった。
  • 連載1回で、本連載のねらい、今後の執筆計画などを明らかし、協力者として斉藤と安藤が加わることを伝える。

2.桜沢如一略年譜の再構築

  • 今後、桜沢研究の一環として、桜沢の略年譜の再構築を行う。略年譜の完成後、各年代に展開した桜沢の活動と氏の著作、写真などを結び付けるデータベースを構築する。
  • 年譜が完成したら、英訳し、併せて公開する。
  • まずは、高祖英二作成の略年譜(1976年新しき世界に掲載)で散見される誤りを修正し、同年譜に未掲載の重要事項の補足・追記も行う。
  • 2020年11月22日は、1893年の桜沢の生誕から1939年までの略年譜を検証し、修正作業を行った。

3.その他

  • 桜沢は、与謝野晶子に心酔し、短歌の投稿をしていた。早稲田(当時の高等教育制度を要確認)の文科に入学したかったが、父の許しをもらえず、断念し、京都市立一商に入学した。
  • フランス文学にも傾注し、ローデンバッハ、モーパッサン、ボードレールなどの影響を受けた。
  • 桜沢は、パリ滞在中 1929年~1934年 漢方医の中山忠直の自宅に住んでいたことがあった。
  • 「未開人の精神と日本精神」は、フランスの哲学者、社会学、文化人類学者レヴィ・ブリュールLucien Lévy-Bruhl (1857-1939)の著作を読みこんだ桜沢が、未開人の心性を理解することができない西洋人・西洋文明の限界に警鐘を鳴らして書いた作品である。
  • MI通信:桜沢資料室は第1号から26号まで所蔵。

(議事録制作:村井友子)

レポート
桜沢如一資料室 高桑智雄

Top