翻訳プロジェクト

桜沢如一の外国語版書籍や資料の和訳プロジェクト

フランスの新聞「NOIR et BLANC」の翻訳

「桜沢如一資料室」に保存されている1962年に発行されたフランスの「NOIR et BLANC」。
この週刊誌に掲載された桜沢如一の紹介連載記事の翻訳を行いました。

医療を超えて―あなたを癒す全ての方法―シリーズ ~記者ジャン・パレスール
376号「この日本人は西洋人に健康の鍵をもたらす」
377号「哲学が病気を治す事をオーサワの食養法が証明する」
378号「マクロビオティックは治癒のための飲食の芸術である」
379号「オーサワにとっては、『料理は人生の工場である」
380号「オーサワの治療法が西洋の医者を変えた」

フランスは50年も昔に桜沢を発見していた1962年8月、当時フランス最大の週刊誌「NOIR et BLANC(黒と白)」が5週に渡って桜沢如一の特集記事を掲載しました。半世紀以前の出来事です。

執筆者はジャン・パレスールという記者で「桜沢如一の本を何回も読み、桜沢が実際に治した人、関係した医者をも取材し、客観性をもって報告した」と記しています。桜沢は「会ったこともない人なんだよ。でも良く書けているね」と言っていました。それから50年の月日が流れ、私たちは日本CI協会の田村悦子さん、フランス在住の赤澤亜希子さんの訳で、やっとその内容を知ることができました。

1929年、桜沢は無双原理を世界に問うためにフランスに渡りました。そして1931年、フランス語の著書「東洋の哲学及び科学の無双原理」をパリのヴラン社から上梓しています。同書は文学者アンドレー・マルローや人類学者レビィ・ブリュール等の有識者に高く評価され、初版の3000冊はすぐに売り切れたと桜沢は書き残しています。

桜沢がその功績を評価され、パリ市議会の決定で市長賞と記念のメダルを授与されたのは1958年のことでした。(資料室室長 勝又 靖彦)

<翻訳協力>

akazawaあかざわ あきこ
ICU大学教養学部卒業後、渡仏する。2006年からインナーウエアのクリエイターとして活動を始める傍ら、マクロビオティックの理論に基づく食生活を実践。パリのCIMOで期間限定レストランの料理を担当し、2012年には料理講習を行った。現在はパートナーのフィリップ、息子と共に南仏近くの森に囲まれた家で暮らす。

 

たむら えつこ
リマ・クッキングスクール師範科修了。KIJレベルⅡ修了。アパレル企業の子供服企画デザイナー活動時、天候不良で足止めになった空港で見知らぬ末期癌の方から「食事療法」という代替医療の存在を教えていただき、興味を持つ。その後、家族が癌になり、家族全員でマクロビオティック食を実践することに決め、退職し、マクロビオティックに専念中。

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