【活動報告】マクロビオティック墓参会

うららかな春の青空が広がる武蔵野に、不思議な音階で奏でられる「南無妙法蓮華経」の祈りが、決して静寂を壊すことなく広がっていく。

4月24日の桜沢如一の命日に合わせた恒例の武蔵野霊園での「マクロビオティック墓参会」。今年は4月20日に開催し、田中愛子先生が生前懇意にしていた南インドで平和活動を行う日本山妙法寺の僧侶、石谷上人が来日中とあって駆け付けてくれました。

石谷上人は、大学を中退しインドへの放浪の旅の途中、日本山妙法寺の創始者で、世界各地で日蓮の教えを広めながら平和活動をした藤井日達上人に出会い、仏の道を志しスリランカ・インドで35年間活動をしている方です。

田中愛子先生は、石上上人と出会い、その世界平和の活動に感銘し、上人の南インドでの仏舎利塔建立のためのレンガ積みに何度も参加したそうです。上人もまた愛子先生を通して桜沢如一を知り、ガンジーと藤井日達上人、そして桜沢如一の思想に共通点を見出したそうです。

石谷上人は、お祈りの後の説法で、桜沢如一の『世界無銭武者旅行』の中から、桜沢が渡印の折に国民的祭りであるガンジーの生誕祭に出くわし、全インド中の人々が日本の「南無妙法蓮華経」の題目を唱える光景に直面して驚愕した逸話を紹介して、ガンジーが藤井日達上人と出会ってお互い共鳴しあいガンジーが「南無妙法蓮華経」を取りれたこと、そして桜沢もその二人の偉人を高く評価していたことをお話してくれました。

そしてこの3人が志した「非暴力による世界平和の達成」が何より大切であると語りました。

また、今回「マクロビオティック顕彰碑」には、昨年11月29日の他界された平賀佐和子先生と夫である一弘先生のお名前が彫られました。

平賀佐和子先生もまた、原爆の被爆の経験からマクロビオティック運動に参加され長年広島という地から世界の平和を祈りました。

参拝された方々には、「マクロビオティックは世界平和活動である」ことを改めて心に刻まれた一日になったのではないでしょうか。

 

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