【活動報告】10月のプチ勉強会「スパイラル図を考える」&整理活動

10月20日(日)の「プチ勉強会&整理活動」は、2名の初参加者を含めた8名での開催しました。

10月18日の桜沢如一先生の生誕日に合わせて行われた活動日。
新メンバーの紹介とそれぞれの活動報告で半分の時間を使ってしまい、今回は整理活動はお休みとなりました。

■資料室の資料を参照して「スパイラル図」を考える

後半のプチ勉強会は、桜沢如一の思想の根幹をなす「対数スパイラル図」を取り上げました。

対数スパイラル図は、1940年代から晩年まで桜沢が試行錯誤をしながら取り組んだ「宇宙の進化モデル(宇宙の秩序)」です。「無双原理」という形而下学の変化の法則を記述するモデルに対して、この対数スパイラル図は、形而上学と形而下学を貫く法則を記述するモデルで、東洋と西洋の宇宙観、無限と有限、宗教と科学、精神と肉体を統合する世界でも類を見ない宇宙モデルです。マクロビオティックでは、この対数スパイラル図は「生命の曼陀羅」と捉え、奥義的なシンボルとして扱われてきたが、現代のマクロビオティックではその存在感が薄れつつあります。

資料室所蔵の「宇宙の秩序」(1941年 ※写真は1947年版)、「平和と自由の原理」(1949年)のスパイラル図の変遷を振り返り、桜沢が最終的にたどり着き「新しき世界へ 308号」(1961年)で発表した「対数スパイラル図」の意義を考えました。

元MI生の斎藤武次先生に歴史的な解説をしていただき、同心円の図が対数スパイラル図に発展したことの重要性を説かれ、「五十年も前には、これが私の頭の中でマダこんとんとしていた。四十年位前にはソレが芽をだし、三十六年前に一応成長した。ソレから充実しはじめ、ツイニこの米国で完成した。思えば長い旅路だった」という1961年8月の「新しき世界308号」の桜沢先生の言葉を紹介してくれました。

「対数スパイラル図」は、一見現代の人には取っつきにくいアイテムですが、この世界観を理解できないとなぜ陰陽が大切なのか、なぜ植物性の食物が大切なのか、そしてなぜ環境との調和が大切なのかの本質的な意味がわかりません。

また、現代の最新の宇宙論などは、少しづつ桜沢の宇宙論に近づきつつあります。私たちマクロビオティックを実践する者として、あらためてこの「対数スパイラル図」の意義を深めていくことが大切なのではないでしょうか。

平和と自由の原理

今回は加藤先生から麻薬のように癖になるという韓国風海苔巻きと大久保さんから柿のロールケーキの差入れがありました。
とても美味しかったです!

※差し入れなくても、もちろん参加できますのであしからず(笑)

次回の活動日は決まり次第お知らせ致します。

レポート
桜沢如一資料室 高桑智雄

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