【活動報告】小豆島・櫻沢記念館の資料調査

昨年11月に亡くなられた純正食品マルシマの創業者である杢谷清さんが、香川県小豆島に建てた櫻沢記念館の資料調査に訪れました。

杢谷清さんは、家業の醤油製造する中で体調不良になり、食養に出会うことで桜沢先生の門をたたきました。そして体調を回復すると、桜沢先生を小豆島に招き、指導を受けて、昔ながらの純正醤油を完成させます。それが現在の純正食品マルシマに成長しました。そしてその杢谷さんは、平成1年に桜沢先生の偉大な業績を讃えるために、小豆島に建てたのが櫻沢記念館です。

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杢谷清さんが亡くなられて、今後櫻沢記念館に保管される資料群をどうするかの相談を、マルシマの現社長で清さんの息子さんである杢谷正樹さんから受けて、資料の調査に伺いました。

岡山からフェリーで土庄港に着岸し、そこから車で30分ほど行った草壁港の海沿いに、異国情緒漂う立派な洋館が櫻沢記念館でした。

資料の大半は、平成3年に里真先生から陳列保管を依頼された桜沢先生の著書、書籍、写真のほか遺品類でした。中でも桜沢先生の所有していた哲学、宗教、科学、医学、歴史などさまざまな分野に及ぶ書籍群は、当時の桜沢思想を検証する上でとても貴重な資料となります。また、アルミ製の旅行バックや赤いタイプライターは、桜沢先生のおしゃれなセンスが感じられる遺品でした。

そして今回とても驚いたのが、桜沢先生と里真先生の間に出来て、幼少期に亡くなってしまった眞理子さんのへその緒が展示されていたことでした。このへその緒は、桜沢先生が亡くなるまで、いつもスーツのポケットに入れていたと伝えられているものでした。

【調査結果】

①里真先生から陳列保管を依頼された資料群

・桜沢先生の著書(約10冊程度)
・桜沢先生が生前所有していた内外の書籍郡(約100冊程度)
・ニューヨーク訪問時のアルミ製旅行バック(中には数点の衣類あり)
・フランス語仕様の赤いタイプライター
・里真先生との間に出来て幼少時に亡くなられた眞理子の種痘証明書とへその緒
・写真類(アルバム2冊)

②櫻沢記念館を訪れた方の資料
・久司道夫先生の色紙や手紙類
・松本光司先生の写真類

③杢谷清さんの私物資料
・杢谷清さんの著書郡
・顕彰会関連の資料

マルシマの杢谷社長、そして同行してくれたオーサワジャパンの勝又社長と協議をした結果、①の資料群は桜沢如一資料室で預かり、精査して杢谷清氏贈呈資料として保存公開することになりました。

この度、この調査を快くお引き受けくださり、記念館までの送迎までしてくださったマルシマの木谷社長には、深く御礼申し上げます。

桜沢如一資料室
室長 高桑智雄

 

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